性能の良い暖房機が普及したお陰で、寒い冬も快適に過ごすことが出来るようになった。北海道など外気温が特に低くなる北国では、より温暖な地方より室内の温度を高くしがちであると言う話も聞く。中には真冬でも半袖で過ごすのが当たり前、という家庭もあるとか。かつては、寒冷地向けの暖房器具の中には暖房能力は高いけれど、温度調整の機能がうまく働かないものが少なからずあったとか。暖房をつければ室温が20度を大きく超えてしまう、というものもあったようだ。最近はマイクロコンピュータを用いて制御する器具が多くなり、快適な温度を保ちやすくなっている。
個人差はあるがおおむね18℃〜20℃にしておけば、外気温に関係なく多くの人が快適に暮らせるだろう。これが15℃以下となると、体を動かすのでなければかなり肌寒く感じることになる。しかし昔から「頭寒足熱」というように床暖房を併用して足下を十分暖かくすると、室温は15℃でも少し厚着をすればそれほど寒いとは感じなくなる。本格的な床暖房は工事が大がかりで、装置の価格も工事費もかかるが、ホットカーペットなら廉価で床暖房と同じ快適さが手に入る。最近の製品はほとんどが電気こたつとの併用が可能な仕様になっているので、こたつと組み合わせれば更に快適である。最近は原油高の影響で灯油の価格も大幅に上がっているので、経済性の面でも部屋の温度を少し低めにして床暖房を併用するのは魅力的になっている。